生産プロセス
湿式冶金
化学工場では、タンタルとニオブは、分離、溶解を使用した精製、結晶化プロセスを経て加工されます。これらのプロセスの結果、2つの重要な化合物が生産されます。フッ化タンタル酸カリウム(K2TaF7)と五酸化ニオブ(Nb2O5)です。フッ化タンタル酸カリウム(K2TaF7)は、その後の冶金工程を経て、タンタル金属粉末とタンタルコンデンサ粉末に変換され、様々な産業で利用されています。五酸化ニオブは光学産業で使用されています。
粉末冶金
金属工場では、高温反応、複数の熱処理、粉砕とスクリーニング、ふるい分け、造粒などの複数の工程を適用して粉末を製造し、粉末粒子の組成と物理的特性を操作します。タンタルコンデンサ用粉末の物理的・電気的特性だけでなく、望ましい化学組成など、お客様からいただいた特定の要件を満たすために粒子を微調整することができます。タンタルコンデンサ粉末は、エレクトロニクス産業の成長を支える重要な役割を担っています。
TANIOBIS Thailandの沿革
- 1979年 タイのプーケットにて、Thailand Tantalum Company Limitedを設立
- 1990年 ラヨーン県Map Ta Phut工業団地にタンタル生産工場を建設、製造を開始。同時に、会社名がThai Tantalum Company Limitedに変更
- 1996年 バイエルの子会社であるH.C. Starck GmbH&Co.KGが同社の株式の過半数を取得し、社名をH.C. Starck (Thailand) Company Limitedに変更
- 2006年~2015年生産開始、生産能力増強
- 2018年 JX金属グループの一員となる
- 2020 年未来志向の新たなアイデンティティを示すため、社名をTANIOBIS Company Limitedに変更し、新たなTANIOBISブランドで事業展開
- 2023 現在、タイで唯一のタンタル生産工場として、タンタル一次材料粉末、タンタルキャパシタ粉末、フッ化タンタル酸カリウム(K2TaF7)、五酸化ニオブ(Nb2O5)を生産し、エレクトロニクス産業の成長を支えている